元人事経験者が教える|40代の転職で大切な8つのこと【内定をゴールにしない】

仕事・転職

40代で転職活動をしていると、

「なかなか書類選考が通らない」
「ようやく面接まで進んだから、この会社は絶対に逃したくない」
と感じることがあります。
すると面接で、

「何でもやります」
「条件は特にありません」
「とにかく入社したいです」
となってしまうこともあります。
でも、40代の転職で本当に大切なのは、内定をもらうことではありません。
大切なのは、

入社したあと、その会社で無理なくキャリアを続けられるか

ということです。
今回は、人事・採用に関わってきた経験から、40代の転職で特に意識したいことを8つ紹介します。

1.「内定をもらうこと」をゴールにしない

転職活動をしていると、

応募
↓
書類選考
↓
面接
↓
内定

という流れなので、どうしても「内定」がゴールのように感じます。
でも、本当の転職はそこから始まります。
内定を取るために自分を会社に合わせすぎて、

「聞いていた仕事と違った」
「思っていた働き方ではなかった」
「この条件では長く続けられない」

となれば、また転職活動をすることになるかもしれません。
40代の転職では、

内定を取れる会社ではなく、入社後も働き続けられる会社を探す。
この考え方を持っておくことが大切です。

2.まず「自分の転職の軸」を決める

転職活動を始める前に考えておきたいのが、

今回の転職で何を変えたいのか
ということです。
例えば、

  • 給与
  • 休日
  • 勤務時間
  • 仕事内容
  • 業界
  • 役職
  • 勤務地
  • 働き方

などがあります。
転職の軸がないまま活動すると、

「内定をもらえた会社」が基準
になってしまいやすくなります。
そして入社してから、

「やっぱり休みが少なかった」
「本当はこの仕事をしたかったわけではない」
「給与をもっと重視すればよかった」
と気づくことがあります。
まずは、

自分は今回の転職で何を一番変えたいのか
を考えてみましょう。

3.希望条件には優先順位をつける

給与も上げたい。
休みも増やしたい。
残業も減らしたい。
仕事内容も変えたい。
業界も変えたい。

もちろん、希望を持つこと自体は悪いことではありません。
ただ、条件が増えれば増えるほど、それをすべて満たす求人は少なくなります。
そこで、

絶対に譲れない条件
できれば叶えたい条件
妥協できる条件

の3つくらいに分けておくと判断しやすくなります。
例えば、

「給与は今より下げたくない」
「土日休みは絶対条件」
「業界は変わってもいい」
というように、自分の中で順番を決めておきます。
そうすれば、内定が出たときも冷静に判断できます。

4.希望が多いなら「即戦力でできること」を考える

希望条件が多い場合は、もう一つ考えたいことがあります。
それは、

会社に対して自分は何を提供できるのか
ということです。
例えば、

「給与を上げたい」
「休日も増やしたい」
「役職も欲しい」
という希望があるなら、企業側も、
「その条件を出してでも採用したい人か」
という視点で見ます。
そこで重要になるのが、これまでの経験です。

例えば、

「業界は変えるけれど、人事経験を活かす」
「仕事内容は変えず、より条件の良い会社へ移る」
「管理職経験を活かして、別の会社でマネジメントをする」
というように、

全部を変えるのではなく、何か一つは即戦力として使える強みを残す
という考え方もあります。
希望条件を増やすなら、

その分、自分が会社に提供できる経験や強みも整理しておく。
これも40代の転職では大切です。

5.可能なら在職中に転職活動をする

転職活動は、可能であれば在職中に進めることも考えてみましょう。
先に退職すると、

「早く次を決めないと」
「収入がなくなる」
「貯金が減っていく」
「失業給付を受けている間に決めたい」

など、時間が経つほど焦りが出てくることがあります。
すると、

「給与が少し希望より低い」
「仕事内容が少し違う」
「契約書に気になることがある」
と思っていても、

「ここを断ったら次がないかもしれない」
と内定を受けてしまう場合があります。
一方、在職中であれば、
「条件が合わないので今回は辞退しよう」
という判断もしやすくなります。

転職では、

内定をもらえることだけではなく、内定を断れる余裕を持つこと
も大切です。
もちろん、心身の不調やハラスメントなどで、無理をして今の職場に残るべきではないケースもあります。

ただ、働きながら活動できる状況なら、

本当に先に辞める必要があるのか
一度考えてみてもよいと思います。

6.面接で「何でもやります」と言いすぎない

面接までなかなか進めない状況が続くと、一回の面接をとても大切に感じます。
その結果、
「営業もできますか?」
と聞かれて、本当は希望していなくても、
「はい、何でもやります」
と答えてしまうことがあります。
その場では、やる気があるように見えるかもしれません。
しかし、入社後に営業が主な仕事になれば、
「自分が聞いていた仕事と違う」
となる可能性があります。
面接で自分をよく見せることと、

できないことや、やりたくないことまで引き受けること
は別です。
以前の記事でも書きましたが、

内定を取るための面接ではなく、入社後に困らないための面接にする。
という考え方が大切です。

7.内定後こそ契約書や労働条件を確認する

内定をもらうと、
「やっと転職活動が終わった」
と安心してしまいます。
でも、ここでもう一度確認してほしいのが、

雇用契約書や労働条件通知書
です。
例えば、

  • 仕事内容
  • 基本給
  • 固定残業代
  • 各種手当
  • 勤務時間
  • 休日
  • 試用期間
  • 試用期間中の給与
  • 配属先
  • 転勤や異動の可能性

などです。
そして特に重要なのが、

面接で聞いていた話と、書類に書かれている内容が一致しているか
です。

少しでも、
「これ、どういう意味だろう?」
と思ったら入社前に確認しましょう。
「質問したら印象が悪くなるかな」
と考えてしまうかもしれません。
でも、疑問を残したまま入社して、数か月で辞めることになる方が自分への影響は大きくなります。

8.短期離職が増えないことまで考えて決める

1年未満で退職した経験が一度あるからといって、それだけで転職できなくなるわけではありません。
会社とのミスマッチ、家庭事情、体調など、短期間で辞める理由はいろいろあります。
ただし、

1年未満の退職が1回、2回、3回と続けば、採用する側が「今回も長く続くだろうか」と確認したくなるのは自然です。

面接でも、
「なぜ短期間で退職したのですか?」
という質問が増えていく可能性があります。
だからこそ、

「とりあえず入社して、合わなければ辞めればいい」

ではなく、
入社する前にできる限り確認しておくことが大切です。
40代では、これまで積み上げてきたキャリアがあります。
そのキャリアをつなげるためにも、

次の一社を慎重に選ぶ
という視点を持っておきたいところです。

まとめ|40代の転職は「内定の先」を考える

40代の転職では、内定をもらうことだけを目標にしないことが大切です。
今回紹介したポイントは、

  • 内定をゴールにしない
  • 自分の転職の軸を決める
  • 希望条件に優先順位をつける
  • 希望が多いなら即戦力として何ができるか考える
  • 可能なら在職中に転職活動をする
  • 面接で「何でもやります」と言いすぎない
  • 内定後に契約書や労働条件を確認する
  • 短期離職が増えないことまで考えて入社を決める

という8つです。
40代になると、
「次を早く決めなければ」
という焦りが出ることもあると思います。
でも、大事なのは、

内定をもらうことではなく、その会社に入社したあとも長くキャリアを続けられること。
内定が出たときこそ、
「この会社で本当に働き続けられそうか?」
をもう一度考えてみてください。
転職は、会社から選ばれるだけではありません。

自分自身も、これから働く会社を選ぶ機会です。

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