元介護現場経験者が教える|デイサービスとは?1日の流れや仕事内容をわかりやすく解説

介護・福祉

「デイサービスって、どんなところ?」
介護の仕事をしたことがない人からすると、
「高齢者が昼間に過ごす場所」
「お風呂に入ったり、ご飯を食べたりするところ」
というイメージがあるかもしれません。

もちろん、それも間違いではありません。
でも、実際のデイサービスには、

介護を受ける場所だけではなく、外出するきっかけ、人と話す場所、体を動かす場所、そして家族が少し休める時間をつくる場所
という役割もあります。
今回は、介護現場で働いてきた経験から、デイサービスとはどんなサービスなのか、1日の流れや働く人の仕事内容について分かりやすく紹介します。

デイサービスとは?

デイサービスは、一般的に介護保険の「通所介護」と呼ばれるサービスです。
利用者は自宅で生活しながら、日中に施設へ通います。
朝に自宅まで迎えに行き、施設で過ごしたあと、夕方に自宅まで送るという形が一般的です。
宿泊する施設ではないため、

「自宅での生活を続けながら利用する介護サービス」
と考えると分かりやすいでしょう。

デイサービスでは何をする?

施設によって内容はかなり違います。
例えば、比較的ゆったり過ごすデイサービスもあれば、運動やリハビリを中心にした施設、認知症ケアに力を入れている施設などもあります。
代表的なサービスとしては、次のようなものがあります。

  • 自宅と施設間の送迎
  • 健康状態の確認
  • 入浴
  • 食事
  • 排泄などの日常生活の支援
  • 体操や機能訓練
  • レクリエーション
  • 他の利用者や職員との交流

単純に「預かる場所」ではありません。
その人ができるだけ自宅で生活を続けられるように支援することも、大切な役割です。

デイサービスの1日はどんな流れ?

施設によって時間は違いますが、例えば次のような流れがあります。
朝、職員が車で利用者の自宅まで迎えに行きます。
施設へ到着したら、体温や血圧などを確認し、その日の体調を見ます。
その後は、入浴したり、体操をしたり、他の利用者と話したりしながら過ごします。
お昼には食事。
午後はレクリエーションや機能訓練、おやつなどを行い、夕方になると再び車で自宅まで送ります。
ただし、全員が同じことをするわけではありません。
その日の体調や本人の希望に合わせて過ごし方を変えることもあります。

デイサービスで働く人

デイサービスというと「介護職員」のイメージが強いですが、実際にはさまざまな職種が働いています。
介護職員だけでなく、生活相談員、看護職員、機能訓練指導員、管理者、送迎ドライバーなどが連携して運営しています。
大きな施設であれば、調理スタッフや事務職員などがいる場合もあります。
一人の職員だけでサービスを作るのではなく、

複数の職種が利用者の情報を共有しながら支援する仕事
です。

介護職員の仕事は「身体介護」だけではない

介護職員の仕事というと、
「入浴介助」
「トイレ介助」
「食事介助」
などを思い浮かべる人が多いと思います。
もちろん大切な仕事です。
でも、デイサービスではそれ以外にも、

「今日はいつもより元気がないな」
「歩き方が少し違うな」
「最近、食事量が減っているな」
といった小さな変化に気づくことも重要です。

利用者との何気ない会話から、
「昨日転んだ」
「最近あまり眠れていない」
「家族とのことで困っている」

といった話が出てくることもあります。
そうした情報を職員同士や家族、必要に応じてケアマネジャーなどと共有することも、介護の仕事の一つです。

デイサービスは家族を支えるサービスでもある

デイサービスを利用する本人への支援はもちろん大切です。
一方で、忘れてはいけないのが家族への支援です。
在宅介護をしている家族にとって、
利用者がデイサービスへ行っている時間は、

買い物をする時間だったり、
仕事をする時間だったり、
自分自身が休む時間だったりします。
介護は毎日続きます。
だからこそ、

介護をする家族が少し休める時間をつくること
もデイサービスの大切な役割だと思います。

「デイサービスは嫌」と言う人もいる

初めて利用する人の中には、
「デイサービスなんて行きたくない」
という人もいます。
知らない場所へ行き、知らない人たちと一日を過ごすのですから、不安になるのも自然なことです。
最初は嫌がっていた人が、

「また来週ね」
と言って帰るようになることもあります。
反対に、どうしてもその施設が合わない人もいます。
だからこそ、

本人に合ったデイサービスを探す
ことも大切です。
設備やプログラムだけでなく、

職員の雰囲気、
他の利用者との相性、
過ごし方、
施設の雰囲気
なども選ぶポイントになります。

デイサービスで働くのに向いている人は?

介護技術ももちろん必要ですが、個人的には、

人と話すことが好きな人
小さな変化に気づける人
周囲と協力できる人
はデイサービスの仕事と相性がいいと思います。
レクリエーションが得意でなくても大丈夫です。
最初から介護技術が完璧である必要もありません。

それよりも、
「この人は今日はどうかな?」
と相手を見ることができること。
そして、分からないことを他の職員に相談できること。
そうした姿勢の方が、長く働くうえでは大切だと思います。

デイサービスは「その人の生活」を支える場所

デイサービスでは、数時間から半日程度しか利用者と関わりません。
でも、その人の生活は施設の中だけで完結しているわけではありません。

自宅でどんな生活をしているのか。
家族はどんなことで困っているのか。
本人はこれからどんな生活を続けたいのか。

そこまで考えると、デイサービスの仕事は単なる「日中のお世話」ではありません。

住み慣れた自宅で生活を続けるための一つの支援
だと思います。

まとめ

デイサービスは、高齢者が日中を過ごすだけの場所ではありません。
入浴や食事、機能訓練などの介護サービスに加えて、人と交流したり、外出するきっかけになったり、家族の介護負担を軽減したりする役割があります。
そして働く職員に求められるのも、介護技術だけではありません。
利用者の話を聞くこと。
小さな変化に気づくこと。
職員同士で情報を共有すること。
そうした日々の積み重ねが、利用者の生活を支えています。

これから介護の仕事を考えている人にとって、デイサービスは介護の仕事を知る一つの入り口にもなると思います。

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