転職は、仕事だけでなく、収入や生活、家族との時間、これからのキャリアにも影響する大きな選択です。
特に今の会社を「早く辞めたい」と思っているときほど、転職先がとても魅力的に見えることがあります。
いわゆる、「隣の芝生が青く見える」状態です。
だからこそ、内定をもらったときほど一度冷静になって、本当にその会社で大丈夫なのか確認することが大切だと思います。
少しでも「ん?」と思ったことは確認する
面接では遠慮して、
「こんなことを聞いたら印象が悪いかな」
「細かい人だと思われないかな」
と考えてしまうことがあります。
でも、実際に入社して毎日働くのは自分です。
給与、固定残業代、休日、仕事内容、役職、試用期間、評価制度など、少しでも違和感があれば、内定を承諾する前に確認しましょう。
確認したことで嫌な顔をされたり、選考に悪影響が出るようなら、
「今回は縁がなかった」
と考えるくらいでもいいと思います。
入社してから後悔するより、ずっといいからです。
「お手伝い程度」という言葉にも注意
例えば面接で、
「別の仕事も、お手伝い程度にお願いするかもしれません」
と言われたとします。
それなら問題ないと思って入社したものの、実際にはその仕事がメインになり、応募した職種の仕事をほとんどできなかったということもあり得ます。
そこで重要なのが、入社時に渡される雇用契約書や労働条件通知書です。
面接では「お手伝い程度」と聞いていた仕事が、契約書の業務内容には普通に記載されている場合もあります。
また、
「会社の定める業務」
「その他会社が指示する業務」
など、広い内容になっていることもあります。
署名する前に、
「この記載だと、この仕事がメインになる可能性もありますか?」
と確認しておくことをおすすめします。
なお、契約書に書いてあれば何でも有効になるという意味ではありません。ただ、署名した後では「そんなつもりではなかった」という話が複雑になる可能性があります。
内定をもらっても、すぐに署名しない
内定が出るとうれしくて、「早く返事をしなければ」と思ってしまいます。
でも、少しでも気になることがあれば、いったん書類を確認しましょう。
特に、
- 雇用契約書・労働条件通知書
- 給与・固定残業代・各種手当
- 仕事内容と変更範囲
- 勤務時間・休日
- 試用期間中と終了後の条件
- 役職
- 転勤・異動
- 誓約書などの提出書類
は確認しておきたいところです。
試用期間が終わったあと、給与や手当などの契約条件が入社時と大きく変わるケースもあります。
「試用期間終了後に変更になる条件はありますか?」
と事前に確認しておくのも大切です。
大切なことは記録に残す
面接で説明された内容は、できればメールや書面でも確認しておきましょう。
例えば、
「面接では○○と伺いましたが、この認識で合っていますでしょうか」
とメールを送っておくだけでも、記録になります。
給与、仕事内容、役職、勤務時間、休日など、大切な条件を口頭だけで終わらせると、入社後に**「言った・言わない」**になってしまうことがあります。
面接官だけを見て会社を決めない
面接官がとても話しやすかった。
自分のことを理解してくれた。
それが入社の決め手になることもあります。
でも実際に入社したら、
その面接官がすでに退職していた
実際の上司は別の人だった
配属先の雰囲気が全く違った
ということもあります。
面接官は、あくまで会社の中の一人です。
可能なら、実際に働く部署を見学したり、配属予定の上司や社員と話をさせてもらったりするのもいいと思います。
求人写真と実際の職場は同じ?
求人サイトには、明るい職場や笑顔の社員など、魅力的な写真が掲載されています。
職場見学ができるなら、
「求人写真から受けた印象と、実際の職場の雰囲気が一致しているか」
も見てみましょう。
社員の表情、職場の空気、設備、働いている様子など、写真だけでは分からない情報があります。
自分がその場所で毎日働いている姿を想像できるかも大切です。
まとめ
転職するときに一番大切なのは、内定をもらうことをゴールにしないことだと思います。
今の会社を辞めたい気持ちが強いと、次の会社が必要以上によく見えてしまうこともあります。
だからこそ、
少しでもおかしいと思ったことは確認する。
大切な条件は書面で確認する。
記録を残す。
可能なら実際の職場を見る。
そして、
「今の会社を辞めたい」と「その会社に入りたい」は別の話です。
転職は人生を左右する選択の一つです。
焦って決めず、納得してから次の一歩を選びましょう。
※本記事は一般的な転職・労務情報を紹介するものであり、個別の労働契約について法的な判断を行うものではありません。

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